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◆夏の9時間耐久まつり2019inセントラルサーキット◆ 
 
装いも新たに、恒例のKW9時間耐久レースにエントリー! 
8月4日兵庫県セントラルサーキット 
恒例となりましたTWO×FOURさん主催、KW夏の9時間耐久まつり。 
今年、マシンはシェイクダウンホヤホヤの156gtaに刷新。 
チームメイトのSagaさんがお休みのため、かつてアルファロメオのレースでしのぎを削ったアルファ仲間をお誘いしての参戦となりました。
  
ドライバーはMOTOTINOさん、マンダイさん、キレネンコ村阪さん、ユニコルセ代表大川Kenzi、そして新ドライバーとしてコニシさん、クボタさんが加わりました。 
アルファロメオのレースでは関西のユニコルセに対し、コニシさんが九州エリア、クボタさんが中部エリア。 
それぞれ別のチームで走っており、お互いがライバル関係だったのですが、折に触れ交流もあり、アルファロメオを乗り倒し、知り尽くした仲間です。 
打診すると、嬉しいことにお二人とも『9時間耐久?!乗る乗る〜!!』の二つ返事。 
加えて耐久エキスパートの給油班、台所班、メカニック班も例年通りの編成で安定感バツグンな面々が揃いました。
  
果たして結果や如何に!? 
  
■今年のTeam UNICORSEはニューマシン!ほぼぶっつけ本番状態で参加■
 
昨年のレース中リタイアを反省し、もっと強靱な車体とパフォーマンスアップが必要だ!!と言う事で2年がかりで制作中のMOTOTINO号を急きょ耐久号として使わせていただき、2019年も出場することとなりました。 
MOTOTINO様本当にありがとうございます。感謝ですm(__)m。 
 
実はこのMOTOTINO156号はこれまでのユニコルセの経験と技術の集大成とも言うべき凄いマシンなのです。あらゆる角度から最高の仕上がりで自信をもって耐久レースに送り出せる現在ユニコルセ最高のマシン。 
 
ただひとつ不安要素があるとすれば2週間前にシェイクダウンをしただけでセットアップが全く出来ていない事でしょうか。(^_^;)
 
■エースドライバーの不在も最強新メンバーを招集■
 
今年はエースドライバーのSagaコルセこと嵯峨さんがどうしてもスケジュールが合わず、ドライバー不足に陥ったユニコルセレーシングチーム。そこへお迎えした強力メンバー、窪田さん、小西さんで新生・耐久チームは勝利奪還を目指します。 
 
★ユニコルセレーシングチーム2019★ 
【ドライバー】窪田・小西・MOTOTINO・萬代・キレネンコ村阪・大川 
【給  油】北邨・三嶋・山崎 
【サポート】水谷 
【アメニティ】由香さん・みえさん 
  
ゴールデンな感じのメンバーが出来あがりました。
 
■予選!?&セット出し!?こりゃ大変だ!■
 
まだ出来たてホヤホヤのMOTOTINO156号、先日の岡山シェイクダウンでは「曲がらない」という評価を受け週末に脚周りのセッティングを大きく変更。その後は誰もテストしていない状態で結果がどう出るかわからない。(-。-;) 
 
予選ドライバーはオーナーが務めるのが決まりでしたが、予選=セット出しとなった今回はFFスペシャリスト窪田さんに頼みます。 
マシンの挙動を確かめながら決勝を見据えて無理をせず走行、大まかな方向性を出して予選終了。 
 
全開ではないものの、1分29秒292!2位に約2秒差を付けて見事ポールポジション獲得!!これで4年連続ポールポジションです! 
セッティングはまだ若干アンダーではありますが、フロントの車高などの調整のみで何とか決勝に挑むことができそうです。一安心。
 
■激闘(波乱?)の予感(@_@;)、レースがスタート〜1時間経過まで。■
 
さあローリングスタートで幕が開けた夏の9時間耐久まつり。 
今年も行きますよ〜!!!
 
トップバッターはもちろんこの方!今年からTCRジャパンに参戦中のMOTOTINOさん。スタート直後から1分31〜32秒台で飛ばします。安定したドライブは後続を寄せ付けません。 
第2ドライバーはおなじみキレネンコ村阪さん、テストからマシンに慣れず1分32秒台を1度は出すものの、あとは35秒前後で走行コントロールに悩みながらドライブします。それでも何とかトップでピットイン。
 
1時間経過第3ドライバーに交代した時点で2位?(この後この状況に数時間苦しむことに・・・。) 
 
■2時間経過、思うように1位をキープ出来ない。■
 
1時間経過時点でキレネンコ村阪さんからエース窪田さんに交代、1分30〜31秒台の予選モードで猛追し1位と楽々取り返します。そして同氏が30分後約10秒のマージンを持ってピットイン!
そして第4ドライバーの小西さんに交代してピットアウトした時には、これがナゼか10秒遅れで2位に後退していました。 
 
????なんでや???? 
 
なぜかピットイン毎にライバルチームに約20秒のタイムを献上する結果になり1位をキープ出来ません。小西さんは慣れないコースとマシンと格闘しながらもARCAチャンプの貫禄で1分32〜33秒台で周回し、再びトップに立ちます。(さすが!) 
 
コース上ではぶっちぎりに近い形で仕事をこなし、ドライバー交代・給油どれもほぼミスなく完了するのですが、ピット時間で負けてる。うぅ、、悔しいです;(×_×) 
  
ジレンマに悶々した時間が過ぎてゆきます。
 
■一進一退、ミスが許されない展開。でも今年の給油チームは4人体制で完璧!〜3時間経過。■
 
コース上でトップにたってピットで出遅れ2位。これを延々繰り返す膠着状態が続きます。まさに1ミスさえ許されない状態。 
2時間経過し、GTV使い萬代さん〜ユニコルセ代表大川へのバトンもうまく引き継ぎ、両ドライバーとも1分31〜33秒台のハイペースで走行しますが、またまたピットインで2位に・・・。 
 
悔しい展開ですがそれでもチームユニコルセは黙々とルーティンを続けます。 
 
特に今年の給油チームは完璧でした。 
北邨さん(給油係)、三嶋さん(タンク係)、山崎さん(油口係)、ドライバー(消火器係)と合計4人のフォーメーションは完璧で、9時間を通してほぼほぼ、ノーミスで給油を行いました。本当にありがとうございました。 
 
 
■4時間経過。徐々に遅れが出始める。(◎-◎;)■
 
スタートから3時間、ドライバーも2巡目に入りMOTOTINOさんは安定して1分32秒台で順調に刻んでいますが、タイヤが徐々にタレはじめました。 
 
30分後、キレネンコ村阪さんに交代。さらにタイヤが大タレしはじめ、未だマシンに慣れきっていないキレネンコ村阪さんのタイムもタレてきました。トップからの差が少しずつ大きくなり、チームに苦い空気が・・・・。 
 
4時間経過しキレネンコ村阪さんがピットイン。そしてフロントタイヤ交換(これはユニコルセがもの凄く速いんです!)
 
■SCトラップ!?、1周減算。トップなのに約1分後を走行。5時間経過■
 
レースは折り返しの中盤が近づき、窪田さんに交代。これがまたもの凄いハイペースで猛追し、あっと言う間にトップに追いつきます。 
が・・・、4時間25分経過した所SCが入りました、窪田さんはここで絶妙なタイミングでピットインし小西さんに交代。 
SCの隊列に加わった時点で1周以上のマージンを築くことに成功! 
 
と、喜んだのもつかの間、SC追い越しで1周減算、(×_×)モニター上はトップなのにトップから1分後ろを走る何ともストレスの溜まる展開に。モニター上で1LAP以上の差を付けないと勝てない!ってな事になりました。 
(微妙な状況だったので抗議の余地はあったかもしれないけれどそこは大人なユニコルセ、これも試練とばかりに裁定に従うことに。)
 
さあ残り4時間、気を取り直してみんなガンバロウ!!(^_-)-☆
 
■6時間経過。諦めずに走り続けるチームユニコルセ156。2度目広げるも1分後方。■
 
5時間が過ぎ、萬代さん〜大川と暑い時間帯にもかかわらず依然ペースを落とさず懸命に走り続け、トップ差30秒まで縮めます。ここでまたSCが入り築いたマージンが無くなります。もはや敵はSCなり〜! 
 
モニター上では15秒のリード、でも事実上約1分20秒の遅れ(ややこしい!)に差が広がり、トップを走っていても2位という、なんだか見えない敵と戦ってるような、地に足が着かない感じです。 
 
でも諦めるわけには行きません。ここがユニコルセレーシングチームの踏ん張りどころ!ひたすら先頭を目指して走り続けます。
 
6時間経過時点で35秒差でトップ、事実上、約1分遅れの2位。 
周回数は200周を超えました。
 
■他チームのペースダウンとペナルティ〜7時間経過。■
 
レースも6時間が過ぎここまで2位には甘んじてはいるものの、淡々と同じペースで走り続けるユニコルセ156に対し、周りのチームのペースが次第に落ちて来るようになりました。この気温です。ムリもありません。 
コース上で12〜15秒も一気に縮めるラップが出てくるようになりました。みんな疲れ出した?トラブル?色々想像してもしようが無いですが、何だか風向きが変わりつつあるような・・・気が。 
 
ここでトップのマシンがタイヤ交換、これがかなり時間がかかっている・・・、そしてさらに同チームがストップアンドゴーのペナルティを受けました。これでモニター上、約2LAP差となり、事実上のトップを獲ったことになりました。 
ここは勝負どころと判断し、快調なエース2名を投入、MOTOTINOさん&窪田さんに走行順を入れ替え一気に勝負に出ます。 
両ドライバーの激走のおかげでドンドンと差を広げ、3LAP差の表示も少しずつ出るようになり、ピットには少しほっとしたような空気が流れます。 
 
ここで走行中の窪田さんから気になる無線が!「コーナー出口でガス欠(息継ぎ)症状が出ま〜す」よくあるガソリンのパーコレーションです。 
 
残り3時間、ガンバレMOTOTINO156!!
 
■8時間経過時点、3度目のSCでなんとペナルティ!大丈夫か!?■
 
 
パーコレーション対策に給油用ガソリンタンクにドライアイスを挟んだり、給油前のガソリンを冷やしたりとあらゆる手と尽くします。 
7時間経過後やっとマシンに慣れてきたキレネンコ村阪さんと、すっかりセントラルに慣れた小西さんでさらに差を広げにかかります。でもパーコレーションは収まらない・・・、苦しい走行が続きます。
 
現在の差は2LAP以上、ほぼ3LAP。マージンは十分、後は壊さず、突っ込まずゴールまで走り切るだけ。 
その時3度目のSCが入ったのです。 
 
コース上、絶妙な位置にいた小西さんにピットインの無線を入れます・・・しめしめ、、これは完璧!だと思ったのですが、え?ピットインしてこない(◎-◎;)しかも走行時間ギリギリやで。。。。
間に合うか・・・?でもSCが遅い・・・。次の周回で萬代さんに交代したのですが結局ストップアンドゴーのペナルティが課せられました。(1周減算でなく良かった(^^ゞ)
 
■世界で一番長い45分間・・・、そして・・・。■
 
 
萬代さんに交代後、数周に渡りSCが周回。SC解除後、萬代さんがペナルティ消化のためピットイン〜ストップアンドゴーでコース復帰。このタイムロスは約20秒ほど。貯金してて良かった!トップを保持できています。 
 
この時点であと45分、ここから長い長〜い、私達の1年で一番長い45分がはじまりました。(これが色んな意味でたまらない〜!)
 
SC後萬代さんが差を更に広げながら残りの20分を頼もしく激走! 
 
そして16時30分、ついに最終ドライバーの大川にステアリングが渡されました。残り25分、ペースを緩める事なく全力疾走でダメ押しの差を付けてゆきます。
ラッキーなことに、先ほどの長いSCでガソリンのパーコレーション現象は収まり、マシンは絶好調です。
ここへ来てSCをようやく味方に付けることができました!
 
■9時間。激走307周!返り咲き優勝!■
 
 
 
 
 
そしてその時がやって来ました。 
 
16時55分。 
 
長〜い最終スティント25分がやっと終わり、ついにその時がやってきました。 
 
9時間をトラブル無くほぼ完璧な状態で走り切り、見事トップチェッカー。
 
激走すること307周、終わって見れば、ほぼ2LAP差を付けての完勝でした。 
 
それでも山あり谷ありのスリリングなレース展開は私達にとって忘れられない1勝となりました。 
 
昨年の悔しいリタイアの後だけに格別に嬉しい、最高の優勝です。
 
 
 
 
★ポールポジション 
★クラス優勝 
★総合優勝 
 
見事な優勝でした。\(^O^)/
 
■車輌をお貸しいただいたMOTOTINO選手ありがとうございました。■
2年かけて作上げた大切なアルファロメオ156/V6/3.2L改。新車のレーシングカーをいきなり9時間耐久という過酷な場に提供していただき本当にありがとうございました。
今までの様々な欠点・弱点を見直した素晴らしいマシンとなり、これからセッティングを煮詰めることによって、もの凄く良いマシンとなることを確信しました。 
我々ユニコルセ・エンジニアリングとしてもホッと胸をなでおろしています。
 
■急きょ駆けつけてくださった窪田さん、小西さんありがとうございました!■
窪田さん、小西さん、お疲れ様でした。突然のお誘いにも快く引き受けてくださり、本当にありがとうございました。 
両名共に遠方にもかかわらず、そしてお仕事もすっごく忙しい中、大感謝です。 
また来年、いや、冬の耐久もユニコルセレーシングチームのメンバーとして是非ご参加ください。
 
■スタッフのみなさん、ありがとうございました。■
給油チームの北邨さん、三嶋さん、山崎さん、アメニティ担当の由香さん、みえさん、完璧なサポート本当にありがとうございました。 
観戦に駆けつけ、ずっと一緒に応援し続けてくれた島野さん、この猛暑の中、皆さんのサポート無しでこの優勝はなし得なかったと思います。 
 
■だから耐久はやめられない。■
ユニコルセレーシングチームは今年で4戦3勝、4年連続ポールポジションという素晴らしい結果を残す事ができました。 
簡単なレース、楽なレースなんて一度もありませんでした。 
山あり谷あり、挫折有り、ドキドキ、ハラハラの連続・・・、大きな不安や壁をドライバーやスタッフがチーム全員一丸となって乗り越える・・・。 
だから耐久レースはやめられないんですね。
 
■また来年へ向けて■
耐久レースには独特の時間軸が存在します。短いようで長く、長いようで短い9時間。 
最後のチェッカーを受けたとたん、こみ上げてくる熱い感情は他に例えようがありません。 
9時間、心を一つにしてチーム全員で挑戦してきた、その時間に感動して、泣けてきたりもします。 
この瞬間に味をしめて毎年、挑戦したくなるのかも知れません。 
完走して戻ってくると、隣のピットの人達や並んだ他のチームの人達が拍手で出迎えてくれるのも、嬉しい瞬間です。 
でもやっぱり、チーム全員、楽しみながら、この経験から何かを学び取りながら、挑戦を続けていきたい!それが一番かな、と思います。^^ 
今回、出会った、関わった、参加したすべての人達とイベントに感謝です。ありがとうございました。 
UNICORSE
 
 
 
■Moty's様、エンジンオイル他油脂類のご提供ありがとうございました。■
 
 
いやぁ〜凄いオイルです。 
 
油温・水温常に安定し熱ダレなく、9時間を安心してアタックし続けることが出来たのもMoty's Oilのおかげです。 
 
今後も自信をもってMoty'sエンジンオイルをサーキットのお客様・一般のお客様にもお勧めしていきます!
 
 
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