
水道も凍る12月、もはや年末の恒例行事となりつつある、冬の耐久レースが今年もセントラルサーキットで開催されました。
今年の5時間耐久はNRT(ネコレーシングシーム)と、UICORSE×九州合同チームの2チームがエントリー。
雑誌Tipoでお馴染み、ネコ・パブリッシングことNRTは145が引退し、新たにMiToを新型マシンとして導入。ツインリンクもてぎの夏の12時間耐久レースに照準を合わせ開発を進めます。
夏の9時間は会社もチームもドライバーもプライドをかけ、ドライバー・スタッフ全員が極限で挑む真剣勝負の大一番レースです。
今年の9時間耐久は残念ながら三連覇を達成する事が出来ませんでした。
今回はゆるっと系レースですが、やはり出場するからには「良いタイムを出したい・最後まで完走したい・上位でゴールしたい」というのが人情というもの。
エキサイティングランを挟んで、午前7時15分から始まった5時間耐久の予選。
9時間耐久ドライバーの萬代さんがアタック。
誕生したばかりのユニコルセ×九州合同チームは練習会ナシのぶっつけ本番レースです。「誰がスタートドライバーなん?」「しらん、、、」「玄さんお願いします!」「えーっ初めてなのにスタートドライバー?」「給油だれがするの?」「えーと・・・」と、最初の志とはかけ離れたぶっこみ具合でドライバー順・各所役割を決めます。
かくしてローリングスタートによりレースの火蓋は切って落とされました。
遊びは必要!それもアリです、ユニコルセレーシングチーム。
最初のドライバー交代は8時30分がレギュレーションで決まってます。ここで江本さんから小西さんへドライバー交代。江本さんはコース初ながら1分36秒台のベストを記録。
さすがポルシェカレラカップジャパン他様々な本格レースを経験されてる方です。
12位からスタートしたユニコルセ145はSC対応もスムーズにこなし、スタートから1時間が経過した時点で順位を落とすことなく9位までもりもりと上昇。いい感じです。
9時30分時点で萬代さん、江本さん、小西さんの3名が一巡。コース上も落ち着きが出はじめました。
このまま何もトラブルが無ければ意外と良い結果が出るのかもしれない。。。。
今年の5時間耐久はコースアウトする車両がもの凄く多く、頻繁にSCが出る展開となりました。事故発生の場所やSCがコースインするタイミング、チーム車両のコース上の位置など、事細かにみながら、
いつピットインするかのタイミングを判断します。コレが絶妙に当たり、非力な車両ながら着実に順位を上げ、2時間経過時点で総合6位まで上昇します。コース上では上位マシンをなかなか抜くことが出来なくても、レース運びでうまくトップに食いついていける事が身を以てわかりました。
3名のドライバーもタイヤをいたわりながら無理をすること無く、快調に周回を重ね順位アップに大きく貢献。145もトラブル無く走り続けました。
3時間経過。レースも後半戦に突入した所で、トップを走っていたBMWM3がまさかのコースアウトでリタイヤ。その後は各マシン慎重に走行を重ね、順位変動もあまり変化が無くなり、レースは膠着状態となってきました。
そんな中、突如1台のマシンが最終コーナーでトラブル。オイルがコース上に沢山撒かれたことにより、レースはビミョーなタイミングで赤旗中断となりました。
ココで全車一旦ピットに戻り、みな車両点検とメンテナンス作業をする事に。
4時間経過。レースもいよいよ終盤戦。赤旗中断後の再スタートもスムーズに、ドライバーみなさんもコースにすっかり慣れ、ベストタイムを次々に更新。
小西さんは1分34秒0ともう少しで33秒台に突入する所まで来ました。(さすがです!)順位も総合5位になりさらに4位のマシンが見え始めたその時!
緊急ピットインでボンネットをテープで固定、同時にドライバー萬代さんに交代。
レース残り20分順位は6位、前2台が視界内に見えている状態です。萬代さんが猛追、1台抜いて残り15分その差6秒。
「玄さん!交代です!!」ラスト1周なのにドライバー交代。「ハンス無しで早く!メットとグローブだけでええで!!」
グローブをはめながら火事場に飛び込むような勢いで145に乗り込み慌ててピットアウト。
しかしさすがに時遅し。順位を1つ落として6位でゴールとなりました。
午前8時にスタートした5時間耐久レースは12時55分でゴール。